Quantcast
Channel: シオンにくぎづけ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 21

飼い主の気持ち・・・死後

$
0
0
死んでしまってからは、寝たきりになってしまった姿ばかりを思い出す。

抱いた時の、「ウソ!」って思ったほど、激減した軽さや、
全く力が入らなくなってしまったフニャフニャの抱き心地、
元気な時のシオンとは、全く別の者になってしまったようだった。

死んですぐのころは、「ごめんね。ごめんね」と、
申し訳なさと後悔の中にいて。
ああすればよかった、こうすればよかった。
あの時・・この時・・・あん時も・・・と、きりがなかった。

とにもかくにも亡骸の腐敗を気にしていた、とっても現実的な夫につられて、
私も、現実と内省を行ったり来たりしていた。

お葬式のようなことをして、骨を納めた後からは、
遅かれ早かれ、死んでいく運命だったか。
後悔していたことを、全部クリアにできたとしても、
死期を遅らせることはできても、結果は同じだったかと、考えられるようになった。

苦しくても、「苦しい」とも言えず、
よくがんばった。ゆっくり休んでくれと思う。

徐々に、前向きになっていく。

死んで、一週間は、シオンが家の中にいるかのように、
思い出しては、語りかけて、

2週目から、犬仕様のままだった家の大掃除をはじめて、
シオンとよく行く散歩コースを、シオンのことを思い出しながら、歩いて、

お馴染みさんに会うと、
シオンが死んじゃった話しをして、
友達にも、連絡をした。
すっかり泣かなくなって、立ち直り早いじゃんって思ったけど、
お墓に行ったら、涙が出てきた。

犬のお墓は無いのが普通。無くてもよいと思っていたけど、
この時に、はじめて、お墓に入れたことは、
私のためになっていると自覚する。
とてもよい、心の拠り所で、
そこに来ると、そばに来た感じがします。

この本が、助けてくれた。↓

夫と、シオンの亡骸をどうするかで意見が対立した時に、
探してきた本。
供養の仕方みたいなのを求めて借りてきたけど、
具体的な供養の仕方のようなことは、書いてなかった。

そのかわりに、心の持ち様みたいなものが書いてあって、
私の心も、定まっていきました。

悲しみを薄らげていくことは、薄情なんじゃないか?
みたいな、葛藤も、拭い去ってくれた。

この本によると、50日くらいで、「次の世界」に逝くのだとか。。
生前、とーーっても前向きな性格だったシオンのこと、
きっと、今も前向きに、天国目指してトコトコ歩いていると思うので、
1ヶ月となるこれからは、空に向かって、語りかけていこうと思います。

振り返ってみると、悲しみのピークは、
シオンがまだ生きていて、死んじゃうんだと実感した時。
いなくなっちゃうんだ&この現実から逃れられないんだと、
自分で認めたときに、さみしさの恐怖がやってきました。
涙の量もその時が最大。

遺体とお別れした瞬間が一番つらかったという人もいました。
人それぞれのようです。
違いがあるから、支えられたり、時に支えたりできるものかもしれませんね。

シオンのことを思い出して、ほのぼのとしたり、クスリと笑顔になったり、
そういう心境には、まだまだなれないけど、
ひとまず、シオンが死んじゃった話しは、ここで終ります。

こんな重いはなしを、延々と読んでくれた方、
ありがとうございました。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 21

Latest Images

Trending Articles





Latest Images